【読んだ】コンビニ人間




読書の秋ですね〜♪

涼しくなると活動的になりますね。

私はしばらくしてなかった読書をしたくなり、

久しぶりに現代小説を読みました。




ずっと気になっていたコンビニ人間をついに読みました!!!




面白くて、先が気になってしょうがなくて

一気読みしました!!

テーマは「普通の人間」「マニュアル通りの人生」だろうか。






先日ハワイに行って改めて思ったけれど、

日本人は「普通」「みんなと同じ」であることに安心感を覚え、

そうでない人は「普通じゃない人」ととらえられる。


こんなに人の目を気にして生きているのって、

日本人ぐらいなんだろうな・・・




今思えば、これまでの私の人生は
何かと「普通じゃないこと」に周りから干渉されて生きてきた人生だった。


父がいないことがまず、「普通」じゃない。

かわいそう、という目で見られた。


高校生の頃は、部活をせず帰宅部でアルバイトばかりしていたことが

「変わってる」と見られていた。


高卒で働き始めた私は、更に「普通じゃないこと」で干渉された。

「なんで大学行かないの?」「なんで正社員じゃなくてバイトなの?
「フリーターって大丈夫なの?」

母子家庭で、大学に行くという選択肢がなかった私は、

心をかき乱された。母を恨むこともあった。



20代ではほとんど彼氏ができることもなく、

「なんで彼氏いないの?」「何年も彼氏いないなんて信じられない」と

何度も何度も言われた。



30代が近づいてくると、結婚してないことに干渉された。

「結婚しないの?」

「そろそろ本気で探さないとやばいよ」



人は、人のことなんてどうでもいいはずなのに、

なんでこんなにも土足で人の人生に入ってくるんだろうか・・・


ほっといてくれたらいいのに。


ずーーーっとそんなことを考えていた。



周囲の声はどうしても気になるから、恋愛しなきゃ、結婚しなきゃ、親を安心させなきゃ、仕事頑張らなきゃ、

「自分」は置いてけぼりで、周囲に「変」と思われないようにすることに必死だった。





コンビニ人間を読んで思ったのは、

「自分の生き方は自分で決める」 ということ。


周囲から認められる「普通」を演じててもいいけれど、


自分はたった一人の自分。

自分の内側から発せられる心の声には素直になるべきだ。


自分が納得できるなら、その道を選べばいい。


それが人間なんじゃないかな。





この小説では、「普通」にこだわりすぎる人たちが次々出てきて、
その異常なこだわりが気持ち悪い・・・


でもどこかでそういう目で見ている自分もいる。


「普通」というレールに沿って生きていて、自分がわからなくなってきたら

読み返したい。そう思える小説だった。




考えさせられ、面白かった!!!


ぜひ、読んでみてほしい1冊です!!!